新年、明けましておめでとうございます。

　皆様方には令和５年の輝く新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

　昨年度は各種ネットフォーラム行事へのご参加ならびにネットフォーラム研修版への参加講師としてのご指導等、講師会活動にご協力・ご尽力賜りましたことに心より厚く御礼申し上げます。

　さて昨年はコロナ禍、ウクライナ危機等の問題が世界中に影を落とした１年でしたが、これらの問題が生じた根底には人類全体の、自然を省みない人間中心的なライフスタイルがあったと言わざるを得ません。このようなライフスタイルを転換するための具体的な取り組みとして、生長の家では２０１５年よりプロジェクト型組織（ＰＢＳ）の活動を推進して参りました。

　そして私たち地方講師は、このＰＢＳの活動を人に伝えるにあたって、その活動と環境問題・平和の問題との関係についてはもちろん、宗教的な意義についても理解を深めておく必要があると思わせて頂きます。

　そのことについて総裁・谷口雅宣先生は『“新しい文明”を築こう 中巻 実践篇「運動の具体的展開」』の１４頁に次のようにお説き下さっています。

　「価値観とライフスタイルを変えて、自然と共に生きる道を選ぶか、それとも価値観もライフスタイルも変えず、物と便利さをさらに追求し、エネルギーを大量消費する生き方を続けながら、殺伐とした都会で競争に明け暮れ、増加する自然災害に堪える一方、軍備を拡大して、資源やエネルギー獲得のために他国と争う生き方を選びますか？

　私は皆さんが、後者を選択せずに、前者を選択されることを心から望みます。その「選択の年」が今年です。生長の家は「プロジェクト型組織」という新しい組織を作って、その活動に参加することで、普通の人たちが日常生活の中で、自然と共に生きるノウハウを得、それをライフスタイルにまで築いていく運動を始めています。皆さん、どうかこの運動に参加し、さらに多くの人々をお誘いして、新しい価値観とライフスタイルを拡大していきましょう。欲望充足を追求する道は“戦争への道”ですが、自然と共に生きる道は“平和への道”です。

　つまり、吾々はＰＢＳ活動を通して、自己の意識を拡大することで欲望を適切に制御し、地球生命との一体感を自覚しながら、自然と一体である「神の子の本性」を表現する運動を展開することに意義があるのです。

　新しい年を迎えるにあたり、改めてこのことを意識し、共に新しい文明の構築に邁進して参りましょう。

合掌